“コリ”の正体を知って、目指せ”整体いらず”

肩こりや腰痛を持っている肩は実感として知っていると思いますが、肩こり・腰痛・背中のはり・首の痛みなどの不快症状は、全て筋肉の血行不良から生じています。
(血行不良は万病のもとなので、血行不良が生じていることを脳に知らせるために発せられる物質が痛みの元になるんです。つまり、痛みはシグナルなんですね)

コリのない筋肉はよく血伸び縮みをするので、筋肉に酸素を運ぶために周辺を走っている毛細血管を外からポンプし、血流を促します。

コリのない筋肉


「コリ」となってしまった筋肉は「固まって動かなく(動けなく)なっている」ため、伸び縮みが少なくなり、末端の毛細血管を外からポンプすることで血流を促すという働きが起きなくなってしまうのです。

こった筋肉

コリを感じたときに揉みたくなる(揉んで欲しくなる)のは、そのままずばり、硬くなった筋肉を押して周辺の血流を促したい。と感じているからなのですね。

筋肉のもつ機能とは

ところで 筋肉の機能って、考えたことはありますか?
筋肉には「体を動かす」こと以外に大切な機能があるのです。

筋肉の機能 表

筋肉の収縮運動による「発熱」と血の巡りを促す「血流のポンプ」の役割です。

「ふくらはぎ」が第二の心臓だって話 聞いたことありますよね。

全身の血流1
全身の血流2

心臓のポンプによって送り出された血流は、末端まで、特に足の先まで行くと、帰りは重力に逆らわなくてはいけません。
そんな時に血を押し上げる働きをするのがふくらはぎの大きな筋肉の動きなのです。

でもとっても大切なことは、筋肉が「動いてないと血流を促せない」ということで、だらかデスクワークや立ちっぱなしの人は脚がむくんでしまうのです。

それに加えて、筋肉は動かないで居ると熱を発することが出来ません。
(安静時に体温を維持しているのは、腸などにある不随意筋です。)

このため、冷える→固まる→さらに血流の悪化、という悪循環にはまります。

こりの悪循環

この悪循環にはまって、固まってしまった筋肉は、動かそうと思っても上手く動かなかったり、ひどくなると、動かそうとすると痛んだりします。
しかし、まず動かないことには新鮮な血を十分運んであげることができないので、たいていの整体院では、とにかく筋肉を揉むんですね。

コリの本当の原因。”肩こりの肩を揉んではいけない・・?”

まごのて庵の整体はここから先を重視しています。

つまりそれは「どこを揉むか」ということ。

とっても基本的な話ですが、筋肉は「縮む」ことしかできません。
縮むことしかできないということは、「自ら伸びることはできない」ということ。

対の筋肉1
対の筋肉2

だからどの関節にも筋肉が対になってついていて、お互い縮みあいながら関節を曲げたり伸ばしたりしているのです。

筋肉が「縮むことしかできない」なら、コリをケアする際に大切なことは「縮んでしまった筋をほぐして伸びるようにする」ことなのですね。

とっても単純なことなのですが とても多くの方が誤解していることがここにあるのです。
それは、 たいていの人が「こり」を訴える部位は「縮んでない」ということなのです。

肩こりで説明します。

肩こりの姿勢1
肩こりの姿勢2

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Aが理想的な姿勢で、Bが肩こりしやすい方の姿勢です。
たいていの人が気にするいわゆる「肩こり」はBのピンクの部分。
首から肩にかけての筋肉だと思いますが イラストのとおり、肩こりを感じる筋肉は縮んでいるというより むしろ引き伸ばされてしまっているのです。

では、縮んでいるのはどこの筋肉か。

皆さんの背中にある肩甲骨 この一部が「肩峰」つまり「肩の先っぽ」になっています。

肩こりの図 棒人間1
肩こりの図 棒人間2

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肩こりの姿勢2

図の赤い三角は「小胸筋」という筋肉で、胸部の肋骨から伸びて肩甲骨についています。 この小胸筋がBの様に縮むと、肩甲骨が前に引き出され、結果この図のようになるのです。

いわゆる「胸が開いてない」姿勢です。

まごのて庵で揉む部位は、もしかしたらあなたの想像している整体とちょっと違うかも知れません。
でもご安心を 縮んでいる筋がもとの長さに戻れば、引っ張られていた筋もちゃんと元通りになって 元気に血をめぐらすことになります。

だからあなたが今気にしているそのコリは、すっきり解消するだけでなく、 単なる「肩モミ」をした場合より確実に効果が長持ちするのです.