庵主 自己紹介
1980年生まれ
信念:
お客さんに
「整体師の要らない暮らし」
を実現させてあげたい。
こどもの頃からの夢は
田舎暮らしをすることでした。
田舎に暮らして、
にわとりやヤギを飼って、
野菜を育て、
自らの生活に必要なものを
自分でそろえる。
そんな生活にあこがれて
大学を卒業してから数年長野の山深い町に住みました。
そこで一人のお医者様に出会ったのです。
村で唯一の診療所だから、診察内容は内科が多種多様
だけど先生の専門は整形外科で、
それがゆえに村の方からは「やぶ」との風評もしばしば聞こえてきてました。
それでも先生はそんなことはおかまいなしで
文字通り誠心誠意患者さんたちに接していました。
その先生は若い頃、町の大きな病院で勤務医をしていて
いろいろと思うところがあって
自ら希望して僻地診療に身を投じたんだそうです。
村は例に漏れず高齢化していて、
一人暮らしのおじいちゃんおばあちゃんもたくさんいました。
中には当然、足腰をいためている方もいて、
先生はそんな患者さんを こつこつと往診しては
「何とか歩けるようになってもらいた。 病院にさえ来れるようになれば・・・」
とおっしゃっていました。
先生は今まで何件もの、高齢者の孤独死を見てきたのだそうです。
「からださえ動けば、一人でいなくてすむのだから。」
その言葉に感銘を受け、今、ここに私があるのです。
それまで漠然としていた「田舎暮らし」の夢が、急に鮮明になっていきました。
人がいるところになら、必ず求められるであろう仕事。
整体は、そういうたぐいの技なのではないか。
それから整体を学びだしました。
知れば知るほど、からだは不思議。そして楽しい。
からだは、死と同じくらいいつも身近にある最大の不思議だと思います。
みんな理解しているつもりで、実は常に見落としてしまっている。
そこばかり見ていても、確かにいいことばかりはないけれど、
ちょっとだけ、自分の体に目を向けてみてください。
耳を傾けてみてください。
手を、ふれてみてください。
風邪をひくと痛む喉も、
夜寝付けないくらい冷えてしまう脚も、
肩がこるのも、腕が上がらなくなったりすることも
それらはみんな、髪や爪が伸びるのと同じくらい、「生きているからだ」なのです。
それに気が付いて 目からうろこがざんざん零れ落ちました。
大げさに言えば、世界の見え方がかわったよう。
今日も元気に生きて動いてくれている 自分の体に
毎日感謝したくなる。
こんな感激をもっと多くの人に体験してもらえたら・・・
「いなか暮らし」に向けての夢とともに
今はそれが、私の密かな望みです。