なべを持ち上げる腕の構造をもっと分かりやすく分解すると
これはいわゆる”第3種テコ”というものなんです
力点 支点、 作用点
の並びです。
てこ、と言えば棒等を使うことで
小さな力で重いものを持ち上げることができるようになるしくみ、
でしたよね。
この並びを変えたのがこれ
第三種てこ といって、
力点(力が加わる位置)が真ん中に来ます
これによって、作用点では
力点に加えた動きより大きな動きが生まれるようになります。
(ピンセットやトングなどの構造です)
肘 肘の屈筋肉の停止部 手
ということになります。
この構造、作用点である”手”をすばやく動かすには
とても都合がよく出来ているのですが
水平方向で、肘から手までの距離が離れているほど
手(作用点)を持ち上げるのにより多くの力が必要となります。
逆に言えば、それだけ手首にかかる負荷が大きくなる。ということなんです
手首が痛くなったとき特に痛む動きが、 このようになべやフライパンを持ち上げる動作でした
手首は屈伸運動のほかに
なので、このようになべを持つ際に “肘を動かす筋肉だけ”機能させたとしたら
なべは大惨事となります。
そうしないために、私たちは無意識に 外転(トウ屈)の筋肉を使って手首を保持しながら
なべを持ち上げてるんですね。
そして、23歳の私が手首を傷めたのは たぶんこの”トウ屈筋”の停止部付近。
原因は手首を保持するために負荷を掛けすぎたため。 で、手首が痛かったので
私はかなりがっちりしたサポーターをつけたのですよ。
ボーリングやる人がつけるようなやつ。 これで若干は痛みはましになります。
なぜって、トウ屈に働く筋肉が頑張らなくても サポーターが手首の保持をしてくれるから。
今思えば、当然のことなんです でもそれって、あまり解決に近づいてはいなかった。
ということも 今ならよく分かります。