今回は先日ご来院の妊婦さんの体を参考に
妊婦さんに起こりやすいからだの変化と痛み、
その対処法などを考えて行きたいと思います

妊娠7ヶ月のYさまの主訴は
右の股関節の痛み でした。

しかし体を触ってみると、
コリがひどいのは左の臀筋にハムスト。

Yさん1

診断表体を触って気になるのは左足ばかりでした。

女性の体を触っていて感じることは
妊娠していてもしていなくても、
女性の骨盤は生理周期にあわせて動いていく。
ということです。

これは私の考えなのですが
生理中は腰に力を入れにくくなる。と思いませんか?
“腰に力を入れる”
ではちょっと伝わりませんがお臍の下、
いわゆる“丹田”に力をこめることがしにくくなります。
Yさん2

たんでん  要するに、
骨盤の内側の筋肉を使いにくくなる感覚があります。

これは子宮が内膜を排出するために動いていることと
無関係ではないと思います。
Yさん3

子宮は骨盤のど真ん中にありますからね。

子宮が骨盤の真ん中にある。
だから妊娠すると、骨盤内の筋肉が使いにくくなる。
=丹田に力を込めにくくなる。
Yさん3 
丹田に力を込めにくくなっている時、
姿勢としては腰が引けたような状態になっています。

骨盤はこのように 前後に回転することができます。
Yさん4
___Yさん5 

女性は基本、 左図のように骨盤が前に倒れている姿勢の人が多いのですがそれが、
生理時に少し後ろに倒れる傾向があるようです。

こういう感覚が分かりにくい、 という方はぜひ整理中に走ってみてください。
生理以外の時期と整理中の時期では、 整理中の方が断然走りにくいはずです。
(これは要するに、”今は生理だからちゃんと休みなさいよ~”というからだの声なんだと思います。)

そんなこんなありまして 

妊婦さん、特に中期以降で お腹が大きくなってきた女性は
だいたい腰が引けてくる。

つまり腰の反りが浅くなる傾向があります。
それは当然、子宮が大きくなってきたために
Yさん7
子宮のスペースを確保する必要があるから。 でしょう

続きます。