背中のハリを 科学する

梅雨のせいか 5月病のなごりか
背中のハリを訴えるヒトが多いです。
背中のはり1-1
まごのて庵の整体は 四肢を動かす筋肉からアプローチして
体幹をほぐすのだけど
この「背中のハリ」ってのは ちょっと厄介。

股関節からも 肩関節からも影響を受けるくせに
そのどちらも緩んでも 背骨の両脇だけパリパリで緩まないヒトが多いから
ひとくちにコリと言ってもいろいろあって

単純に 使いすぎているところがこる場合と
逆に動かさなさ過ぎてこる場合と
それ以外に 別に負担をかけているわけではないのだけど
無意識に力んでしまって(こわばって)こりになる場合がある

特に 急に忙しくなったとか
職場が変わったばかり とか
緊張感が常に抜けきれない状態で生活しているひとの背中は
まさに「こわばった」背中(背骨)になっている

そういう人たちは まず間違いなく「背骨も動ける」ことを忘れている。

私たちの背骨は
背中のはり1-2

椎骨という ちいさい骨が連なって一本の背骨になっている。

よく「背骨がゆがんでるって言われて・・」ていうヒトがいるけど
そうなんです
背骨は「ゆがむことができる」のです。
背中のはり1-4・・・・・背中のはり1-3

背中は「ゆがむことができる」
だけど、

背中がパリパリになってしまっている人たちは
「背骨が動く」ことをわすれてしまってるだけ。

でも 実際は
背中のコリを感じてないひとでも、背骨をスムーズに動かすのって
実は難しい。

ちょっと実験してみましょう。

①その場でジャンプしてみます。
その時の背骨の感じ。頭に届く振動を覚えておきます

②背骨をゆらします。
左右に
背中のはり2-1

前後に
背中のはり2-2

人目をはばかっていたら 緩みません。

椎骨のいっこいっこがバラバラに動くイメージで 昆布のように背中をゆすります。

③これでもか! と背骨を動かしたら
もう一度 その場でジャンプ!
一回目とくらべて 背骨のバネが復活してスムーズに衝撃を吸収するはず。

背骨って 動くんです。

でも残念ながら この動き
日常生活ではあまり意識されないものです

日常生活でいろいろ体を動かしているはずなのに
なんで 背骨だけは「意識しないと動かない」のか

そのヒントは骨盤だと 私は思います。
背中のハリ-
背骨って 骨盤から生えてるのです。
だから 背骨を動かしたければ
背中のはり2-2
どうしたって、骨盤が動かせきゃいけないわけです。
よく「骨盤がゆがんでる」って言葉 聞きますよね

人間のからだは 操り人形みたいなもので
どこにも固定されてないから、背骨だって肩甲骨だって骨盤だって
本当はどうにだって「ゆがめる」はずなのです。

ある瞬間を切り取ったとき 骨盤がゆがんでたって
全然OK それをちゃんと戻すことができるなら。

本当に問題がある体は、どこかが固定されちゃっているのです。
操り人形のように 自由に動けなくなってるからだが問題なのです
実際、骨盤を自由に動かせないヒトは とっても多い!
そもそも自分の意思で骨盤を動かせることを意識してないヒトが本当に多い。

背中のハリ- そして話は元にもどって

背骨は 骨盤から生えているから
骨盤を動かせない=背骨を動かせてない
ヒトが多い。ということ。

「骨盤を動かす」の意味が分からないヒトは、
フラダンスとか ベリーダンスとか タヒチアンダンスを見てみてください。
人間の骨盤は、ちゃんと動くのです。

骨盤は動きます。
骨盤が動けば、背骨もちゃんと動かせるのです

背骨が動くことができれば
背中がパリパリに張ってしまうこともありません。

ではなぜ背中がパリパリなヒトが多いのか。
多くのヒトは、骨盤の動きを阻害すものがあるため
骨盤が上手に動かせていない場合が多いのです

人間の体は当然のことながら 地球の重力に乗っかっているので
地面があって、足があって、その上に載っています。
背中のはり2-3
骨盤を動かそうと思ったら、どこに意識すればいいか。
ぱっと考えると意外と分からないですよね

でも、よく見てください。
骨盤は脚に乗っているのです
だから
背中のはり2-4

骨盤を動かすのは、股関節なのです。

股関節というと、歩くときに脚を前後に動かしたり
立ったり座ったりする時に脚を折りたたんだり
開脚したり、胡坐をかいたり
とにかく「脚を動かす」というイメージがあると思いますが
背中のはり2-5
確かに、骨盤が固定されている状態で見れば、動いているのは脚ですが
脚を固定してみると、動いているのは骨盤になりますよね。
背中のはり2-6

・・・わかります?

骨盤を動かすのは、股関節です。
って話まででしたね

背中3-1
こんな風に
股関節というと、脚を動かすイメージだけど
背中3-2
脚を固定しちゃえば、骨盤が動いているってことが分かるはず

このイラストはは左右(開閉)の動きだけど
背中3-3
たとえば、歩く動作も
背中3-4
脚を固定してしまえば、骨盤の動きだってことが、良く分かる。
だから、骨盤を動かしたければ
股関節を使う。ということになるわけで

たとえば
背中3-5
脚を外に開く動きをする筋肉が
背中3-6
こって硬くなり、伸びなくなったとすると・・
背中3-7
こんな姿勢(いわゆる「休めの姿勢」)をしようと思っても
背中3-8
できなくなってしまう。というわけ。
伸びない筋肉のために 骨盤の動きが制限されてしまうということは
意外に身近に起こっているんです

骨盤の動きが悪いのは 股関節のコリのせい。
じゃあ、股関節の筋肉って具体的にどこのこと?
たとえば、前後の動きには
senaka3-10 senaka3-11

左の図↑の位置の筋肉が関わってます
ピンクが脚を前に蹴りだす筋肉
みどりが脚を後に蹴りだす筋肉
つまり、
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ピンクの筋肉でお辞儀をして
みどりの筋肉で起き上がる。ということ。

でも、骨盤が動くのは
なにも歩く時やお辞儀の時に限った話ではない。
むしろ もっと大切なのは、  「いつもの姿勢」
たとえば
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普通に立っているつもりで、ピンクの筋肉が縮んでいたとすると
右の図のように、骨盤が前に倒れすぎた姿勢になっている。ということ
逆に
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みどりの筋肉が縮んでいたとすると

右の図のように、骨盤が後に倒れすぎた姿勢になってる。
ということになる
では、骨盤の左右の動きを担う筋肉とは・・・
続きます